ずっと開催したいなぁー、してくださいなぁーとご要望の高かった「ブレスワーク」の2泊3日のリトリートを養生園で今、終えたばかり。3日間、14人に寄り添い、(ほぼ一人で)場をホールドするっていうのは、考えてみたら始めてだったので、疲れるのかなぁーと思ったけれど、全然無理がなく、自然のフローで全てが流れていたので、スムーズに日常にカム・バックした感じがする。
一言で言うと、「ありのまま」を味わう経験でした。ありのままの呼吸、呼吸の大事さ、尊さ、ブレスワークの神聖さと不思議さを味わう。そしてみんな(自分をふくめて)がありのままでいられる場が創造されると、エネルギーが本物になって、落ち着く。強さも弱さも、確かなことも、不確かなことも、全てを受け入れ、等身大。柔軟だけれどもぶれない軸をもち、なんのジャッジメントもない。参加された方は、そんな方達ばかりでした。
わたしは、今丹田のあたりをどっしりと感じていて、呼吸が深く、とても落ち着いている。一つ一つのこと、仕草、言葉、考えに、いい氣が流れている感じ。リトリート前と後とで何も変わっていないのだけれど、大きくいろいろなことが変わったような。ブレスワークに関して、そして自分に関しての自信、希望、覚悟、探究心ーそういったものが、私の中で増長した気がしています。ふわぁーー。
ブレスワークはとても感覚的なガイドのスキルやあり方が求められるので、教えることなんて、できませーんと思っていたから、今回のようなリトリート兼ガイド研修って、やりたかったけれど、何を教えればいいのか、良くわからなかった。今回やってみて、できなかったこともふくめて、(神聖さ、呼吸のからくりの説明、日数の確保などなど)とても勉強になったし、やるべきことはやりきった感がある。そして教えられる、伝えられる大まかな枠組みみたいなものも、見えた。
2泊3日の全体的なトーンが、「明るく真剣」かつ「現実的で深い」みたいな感じだったのが良かったなぁ。つまりすごーく feel light で最高ー!みたいなところもあるんだけど、その人の内面に入っていくディープさや静寂さもある。そしてプラクティカルで現実的なんだけど、とても浮世離れしていてスピリチュアル、みたいな、ものすごく幅が広く、どんな人でもどんな状態でも、全方位からウェルカム!みたいな抱擁感があった気がする。これからの日本でのブレスワークでのじわじわした盛り上がりを期待させるような。スケジュールも、濃くタイトだけど、余白も自由さもある感じ。まぁ、リトリートは主催者のカラーが全てと言えるので、私の今のそのまんまが反映されたと言えるのだけれど、いいも悪いもなく、これが私の今の感じなのだろう。
みなさんにも最後話したのだけれど、呼吸は摩訶不思議。私なんてまだ呼吸に関する科学的なこと、精神への作用などなど、みじんも知らない。ましてやブレスワークなんて、(特に科学的に納得したい私にとっては)未知すぎて、今でもこんなリトリートをガイドして良かったのかとさえ、思ってしまう。それをわきまえたうえで、「呼吸という先生についていきます!」という気分だ。先生がいつなんどきも、そばにいてくれるのは心強く、ありがたい。生きている限り、自分を実験台にして、探求は続いていくのだろう。そんな謙虚さも感じつつ、記憶がクリアなうちに、備忘録として残しておきます。
7月30日(1日目)
午後1時集合で、チェックイン。私は前日入りして、ゆっくり準備できたのが、心の余裕にもつながったなぁ。東京方面から10人、関西方面から4人ほどのフル・ハウスで、全員女性!今回、男性の方もご要望あったのですが、宿泊スペースの関係でご参加をお断りせねばならないほど盛況でした。でも、残念。
オリエンテーションをしたのち、オープニング・サークルで場開き。「ブレスワークは、真実に近づく修行。何かを教わるというよりは、自分の内側に入っていく旅。そのために、どうしたら安心できるか、自分自身に問いかけて、セルフ・ケアをしっかりしよう。なるべく静寂を保つ、ジャーナルをつける」など最初にお伝えしました。気負わず、丁寧に、わかりやすく、意識を高く。そのあと、少し体を動かしてから、「なぜここに来たか(奥深い希求)」のシェアリング。
続いて、レクチャー。呼吸のからくり。解剖学。呼吸と身体、マインド、精神の話。七臓と五情。この辺は、本当に駆け足でしたが、入口ということでやりました。呼吸の世界は本当に深いです。毎回、私自身が勉強になっています。
夕飯をサイレント・ミールで静かに味わったあと(本当にご飯が素晴らしすぎて、おいしくて、、、)、夜の部で、一回目のブレスワーク。はじめての方もいましたが、意識が高い参加者が多くて、入りが、すこぶる良い。開始5分前ぐらいで、泣き出す人などいろいろな感情の変化が起きていました。でも、もちろん人それぞれ。「100%吸えないのは、遠慮しがちで、受け取ることに慣れていない(私はすべてを受け取ることにあたいする人間です!と言い切れていない)ことが分かった」という人も。あと「動いていい、エネルギーを感じていい」という許可を、みんなもっと自分に与えてもいいのだ、というのが私の気づき。日本人、とくに動きませんから。
7月31日(2日目)
この日は、ブレスワークを実践していくためのツールの提供と、それぞれが「私のブレスワーク」を考え、その導入部分だけでもプラクティスにうつしていく日。内側に入っていく自分の旅そのものも体験しながら、ほかの人をガイドしていくための知識、経験、自信を身につけていきます。
午前中は、スペースホルダー論と、ハンズオン・アシストの方法の説明と実践。場を創っていく役割の人は呼び方も多様で、ガイド、スペースホルダー、ファシリテーター、シッター、ヒーラーなど。そして、多分にその人の裁量、直感、経験、集中力、愛、つまりその人自身の「あり方」が求められることなので、一概に「これをやったらOK」ということでは、決してない。
それでも大切な問いかけは、「どうしたら自分自身がもっと安心できるか」それから「私には、それを叶えるどんなツールが備わっているのか?」。これは私も一週間のファシリテーター・トレーニングで問われたことで、探求にずっと役立っている問い。「自分自身はどうか」と考えることが、相手へ安心な環境を提供してあげることにもつながるし、自分にはどんなツールが備わっているか(例えば私の場合:心から聴くこと、中立でいること、一貫性、今ここにいること、経験など)がはっきりすることで、自信や安心材料にもつながります。
ハンズオン・アシストの方法も、これ!というマニュアルが書けるわけではなくて、呼吸というエネルギーを感じる経験を積むということでしかないのだけれど、「グラウンディングのためのアシスト」「動きを促進するためのアシスト」などなど、いくつかテクニックをシェアした後は、二人一組になって、実際に導入部分までの30分間の練習。
午後は実際に、二人一組となって、ブリーザーとシッターに分かれて30分のミニ・セッションのガイド練習。これは最初に予定していなかったのだけれど、やって良かったなぁー。ガイドに必要なのは、リーダーシップや自信、それに目の前の人のエネルギーをどこまで理解できるか、信じられるかということ。実際にやってみて分かることばかりですね。
そして夜の部のブレスワーク・セッションは、テーマ性をもたせて、子宮にフオーカス。参加者がたまたま全員、女性だったからできたし、セクシャリティーの話題に興味がある方が多かったので、やってみました。子宮という女性の体のとーっても大切な部分を意識することなんて、どれくらいあるんだろう?オレンジ色のチャクラ。そこを意識して、女性器から吸って、心で吐いて、、、。音楽もディープにディバインに、と心がけたのだけど、個人的には中途半端になってしまった感も。セクシャリティーとブレスワークはもっと追求したいです。(体全体が、ペニスになったという参加者もいた!)
8月1日(3日目、最終日)
もうほんとあっという間で、すごく濃い時間だったから長くも感じたけれど、あと1日、いや2日長かったら、また深まったのに〜、との思いもありつつ迎えた最終日。
朝の瞑想とヨガが終わってから、まずはシェアリング・タイム。 「今どんな気持ちですか」「このリトリートを経験して、浮かび上がってきていることは」など。参加者が多かったので、なるべく自分の声を出して、聴き合って、という時間を多めにとったのは良かったかな。
そして最後のブレスワークの前に、10分ほどのチャクラ瞑想 (← これに日本語をつけたもの)を行なったあと、最後のセッション。今回学んだ全ての意識、ツールを導入して臨んでいただきました。曲調はかなり爽やか!な感じに統一して、最後だし、次につながるような開けた感じにしたつもりです。
今回一度、ブレスワークをガイドしていて、恐くなった瞬間があった。こんなに深く人を無意識のところに持って行くことを、心理学や医学の専門知識のない私がガイドしているなんて。これでいいんだろうか?私は何を知っているんだろう?分からなくなって、途方に暮れそうになった。なんだか、胡散臭い感じがして、いやになってしまいそうになった。でもね、私の先生が言ってくれたことを思い出す。「呼吸について何も分からない。そういう風に思えて、初めて一人前の先生よ。」今、そんな境地に立てている気がする。
最後は、輪になって、ハートコヒーランス瞑想をしてから、身体の関連部分に振動を起こすAUM瞑想でクロージング。わりと最後はあっさりさっと閉めた感じだったけど、あまりくどくど説明して引っ張りたくなかった。もう言葉はいらないね。これからも一緒に呼吸していく、生きてつながっていく、あってなくても分かっている仲間たちと輪になって呼吸して、「つながっている」ということを体の中に落とし込んでいました。
最後はみなさん、このピカピカの笑顔でした(呼吸は肺と、そして皮膚ともつながっていることもある)。
続けていきましょう、日本でも。呼吸へ向ける意識、そしてブレスワーク。その深さ、美しさ、素晴らしさ、簡単さ、手軽さ、難しさ、、、すべてを探求し、体感し、共有していきましょう。ブレスワークがたくさんの人を開き、癒し、あるがままの自分に気づき、センターに戻っていく人を増やすことに役立ちますように。私たちが、必要としている人たちに、世界の平和に、貢献していけますように。これからもっと必要としている人たちに届くよう、これからこのメンバー+αで、グループ・セッションも、個人セッションもやっていきます。9月末までは私もいますので、ぜひぜひご連絡を〜。
信頼をありがとう。つながっていてくれて、ありがとう。2泊3日お疲れ様でした!呼吸の旅、それぞれに、ふたたび、ここからですね。
開催場所の、長野県の養生園。噂には聞いていたけれど、素敵なところだったー。何よりご飯!!!そしてスタッフの方たちの柔らかさ、静かな熱意に心うたれる。代表の福田さんとも未来のお話もさせていただいて、ありがたや。
50% Complete