今ステイしているコミュニティー、タコメパイが手がける新しいプロジェクト。その名も"The New Land"!!!! 響きがいいでしょ、ザ・ニュー・ランド。「新しい大地!!!」
場所はタコメパイから車で10分ほどの山のなか。街からは30分ほどで到達。何エーカーか分からないけど、とにかく広大、、、。ここは前の持ち主が、森の木々を切って開拓し、農薬をたくさんまいて、大豆やとうもろこしを育てていた場所。見ての通り、大地はむき出しで、木はほとんどありません、、、。残念ながらこういう光景を、タイでは良く目にします。タイに限らず、世界中で、森をお金に変えてしまったわけですね。そのつけが色々な形で今、人間社会に暗い影を落としています。
我が大将、サンドットは、3年前に、仲間たちとお金を出し合い、この土地を120万円ほどで購入。ここに森をよみがえらせ、そこから恵みを得られるようにし(フード・フォレスト)、畑を耕す。そうすることで、木を伐採するのではなく、自然と共に生きる形での暮らしがちゃんと可能だ、その方が私たちにとってもどんなに豊かなことかということを、タイでもっと広めたい、話すだけではなく実践する形でちゃんと見せたい、というアツい思いを持っています。
「ここは僕の土地じゃない。みんなの土地。OUR LAND。地球の土地。元通りに戻しつつ、人間もそこから食べものや水や燃料などありとあらゆる生活を支える恵みを頂き、ずっと平和に生きて行くんだ。そういう生き方が出来るっていうことを、証明したい」とサンドット。オープンハートで、森の達人で、素晴らしいタイのおじさん。
そして滞在できる学びの空間も作り、世界中から人が集まるパーマカルチャーのラーニングセンターにもしたい!という"The New Land"の壮大なビジョン。まだ予算も人材もまだ何もそろっていない中で、サンドットがまず一人コツコツ始めているのが、ダムや池づくり。自然が再生するのにも人間が生活を始めるのにも、まずは水の確保が不可欠だからです。こんな池やダムを造っちゃうんだから、すごい!
その次にサンドットがやったのが、木々を少しずつ植えること。バナナの木は去年植えたばかりなのに、もうこの大きさ!農薬を使っていたからか、土壌は今のところ短期的には良いのだそうです。
The New Landのプロジェクト・マネージャーをつとめることになった、タイ人のバンク君。若いのにSangobというファームを自分で経営するやり手の活動家!ものすごくマメで働き者。
この日はみんなでThe New Landを一周ぐるりと周り、現状把握をしました。土地にどんな特性があり、どこに何を植えたり建てたりしたらいいのか、サンドットの考えをまずは聞きました。
その後、みんなでいくつかの植物を植えました。「レモングラスはこうやって池のまわりなどに植えると、土地の浸食を防ぐのに役立ってくれる」とサンドット。
テラも大人のやるのを見ていて、自分も植えるとはりきってます。いいね!
このむき出しの大地を緑の大地によみがえらせるのは、多分5年ぐらいの年月はかかるプロジェクト。途方のないチャレンジに思えるけれど、サンドットや周りの仲間たちのように、一歩づつでも始めている人たちのそばにいると、志を高く持ち続け、仲間と協力し合いながら、「新しい暮らし、新しい大地」を築いて行く大切さや勇気の持ち方を教わります。
森は水を貯え、様々な恵みを私たちにもたしてくれるとても大切なもの。その森がものすごい早さで失われていってしまっているのであれば、少しずつでも木を植え、緑の大地を取り戻さなくてはならない。本当に小さな規模だけれど、The New Landは、世界中の人たちと一緒にそれを目指そうとしている場所。そして世界中に今こうした、クレイジーとも思える挑戦がたーくさん生まれているのも、エキサイティング!(そういうプロジェクトをサポートしている団体もあります)
The New Landには、私たちもどう関わるかまだ分からないけれど、クラウド・ソーシングで資金調達してみようかなとか、ボランティアをどうやってコーディネートしたらいいのかな、など考え始めています。短期でも長期でも、是非みなさん、The New Landを訪れて、一緒に新しい緑の大地、創って行きましょう!特に建築、パーマカルチャー、森林再生などで経験がある方、大歓迎。
The New Land is Everybody's land!
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