「持続可能なコミュニティづくり」という面白そうなテーマのセミナーが、地元の登戸で開かれることを知って、行ってきました。持続可能性について色々勉強しているけれど、地元でも実践したい!ということで、どんな方と知り合えるのかも楽しみの一つでした。こんなテーマの講習会が地元で開かれるんだったら、行かないわけがないっ!
さて集まったのは老若男女20人。だいたいが登戸周辺に住んでいる方たちで、「持続可能性」のことを知っている人も、全く知らない人もさまざま。でも登戸を活気あるコミュニティーにしたい!という思いは、みんな一緒です。何だか皆さん、これから仲良くできそうな方たちばかりで、ワクワク。(写真が味気なくて、残念….無断掲載ごめんなさい)
「ここに集まった人たちは何かを変えようとしている勇気のある人たちです」と講習は始まりました。講師は、パーマカルチャーセンタージャパン(PCCJ)の設楽清和さん。以前からお話を伺いたいと思っていた方です。「世界的に持続可能性はテーマになっていて、コミュニティーで実践が始まっています」と設楽さん。ニューヨーク、バンクーバーなどの「持続可能な暮らしを学ぶコミュニティー・ガーデン」や「エコ・ビレッジ」(世界ですでに数万ある)の事例を、写真を交えて分かりやすく紹介して下さいました。共有という概念(あるコミュニティーでは、所得の共有も行なわれているんだって)、地域通貨(イサカ・アワード)などなど。そして持続可能なコミュニティーの「方法」の一つとしてのパーマ・カルチャーの紹介。詳しくここには書きませんが、うーん、刺激的!面白い!「僕が与えられるのはきっかけでしかない。皆さんの創意工夫がなければコミュニティーは創れない。」と設楽さん。
興味深かったのは、二酸化炭素の濃度。地球が誕生した46億年前は、大気中のCO2の濃度はなんと98%。それが今は、0.03%。この環境を作り上げて来たのは、植物の光合成や微生物のおかげ。生物は自分たちが創れる環境を自分たちで創って来たのです。生物が生まれるには、水、太陽、土が必要です。そしてこの三要素があるのが「森」。パーマカルチャーとは、簡単に言えば「森」を創ることにあるそうです。パーマカルチャーの創始者のビル・モリソンは「世界中をジャングルにしたい」と言っているそう。そして自然からのメッセージを受け取る「感性」を磨き上げることが、パーマカルチャーの基本。
植物は「生産者」、動物は「消費者」、微生物は「分解者」、というのが森の基本的なシステム。森には多様な生物が存在していて、それぞれに小さな関連性を持って持続的に存在していて、それがまた大きな関連性を築いて存在している。人間社会もそう。多摩区は人口20万人だけれど、だいたいが消費者。(皆さんが住んでいる地域は何人が住んでる?)「生産者」「消費者」「分解者」のバランスをどう保って地域をデザインするか?が大命題。川崎なんてところで無理、と思って諦めてしまったらそれで終わり。でも川崎みたいなところでもバランスを取ってやっていくんだ、と思って工夫するのがデザイン。
で、今日の講習はここで終了…..
実際、私が出しているゴミがどこでどう処理されているかは詳しく知らないし、トイレで流した水が浄水場でどんな風に処理されているかも知らない。出て行ったら、もうさようなら。都会の中では何もかもが一方通行。自分の家の周りにどんな草が生えているか、10個以上、言える?もっと毎日の生活の一つ一つの行動を感じながら、地元の人たちとつながり合いながら、自然に目を向けながら、住んでいる場所を愛しながら、自然の資源をどう生かせるかを実践しながら暮らしたい!と改めて思いました。設楽さんのお話も面白かったし、同じようなビジョンを持って実践していこうとしている仲間がいることも、講習会の大きな収穫でした。
さて私は明日から一ヶ月程、スイスのジューネーブに行ってきます。一年間参加していた「持続可能性のリーダーシップ」コースの閉めの一ヶ月で、ジュネーブの国際機関を訪問したり、プロジェクトの発表をしたりして、そして卒業式を迎えてきます!
なので10月中にあと2回行なわれるこの講習会には残念ながら参加できません。でもこの講習会、登戸の方も、そうでない方も、自分の住んでいる地域を、自分の生活を豊かにしたい、と思う全ての方におすすめです!(今日も埼玉から来た方がいましたよ)設楽さんのお話、とても面白いです。10月13日(木)と10月27日(木)の午後6時30分から、多摩市民館4階大一会議室で開かれます。無料です。お問い合わせは、のぼりとゆうえん隊まで。行った方、是非レポートをお願いしますね!
ではヨーロッパに再び、行ってきまーす!帰国したら、登戸の持続可能な地域作りにも参加したいっ!
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