朝は、一人一人、先生と目をみて握手、挨拶から始まります。
そして「季節のテーブル」のまわりにみんなで輪になって
ろうそくに火をともし、お祈りをします。
子供たちはみんな静かになって、
今日一日の学びを深める心、姿勢を正します。
さわやかな潮風が吹き抜ける教室で、
落ち着いた空気感の中
言葉遊びやバランス力を育むゲームの後に
やっと授業が始まります。
今日の授業は、
算数、スペイン語、(おやつ、外遊びの時間)、英語、造形、(お昼ご飯)、手仕事。
シュタイナー学校の学びはとてもゆっくり。
数字一つ一つ、言葉一つ一つを
五感を開いて全身で感じ、その意味を確かのものにします。
色で感じたり、その意味を深く見つめたり
多面的に創造性をフル活用して学ぶのです。
決して急がず、詰め込まず
子供の知りたい、学びたい、役立てたいという好奇心
意欲、ハングリーさが出てくるまで、準備が整うまで
じっくりと待ちます。
10歳の娘は、日本の小学生に比べると
「学力」は劣っていると思います。
通常の「成績」や「通信簿」からいったら、
だいぶ下の方でしょう。
(例えば算数は、二桁の足し算などをやっている)
たまに母親である私も、これでいいのかな?
と思ってしまうことがある。
特に日本に帰ると、だいぶ遅れている、、、と
思わざるを得なくなることも、しばしば。
でもこのことは担任の先生ともよーく話し納得しているし、
(世界で一番素晴らしい先生!と私も娘も思っている)
今年9月の新学期からは、いよいよ動物学、地理、科学の授業も始まります。
ストレスのない、自然発生的な学びの環境の中で、
自由にのびのび丁寧に探求して、学問を深めていくのを
テラもとても楽しみにしているようです。
Slow is beautiful.
(まぁどんな環境でも愛があれば子供はすくすく育つので、
教育に関しては多分に、親の自己満足とも言えなくもないですが)
手仕事は、かぎ針をしてました。
ほかにも編み物、縫い物もします。
素材も化学繊維を含まない「本物」の素材で。
みんなじっくり取り組んで、基礎から少しずつ積み上げて
小物入れなど、日常生活で自分たちが使うものを作ります。
農業の授業は、週に4時間。
自分たちで食べるもの、日々使うものは
自分たちで創る自立精神と自信を育てます。
シュタイナー教育は、心の教育、魂の教育と言われます。
テストも通信簿もなく、一人一人の心の発達、魂の成長、
人間性の骨格を育てることを重んじます。
学校の雰囲気、友達や先生やまわりの自然との関係をとても大切にし
4歳児の幼稚園から小学校3年生まで40人ほどの小さな学校もあって
みんなとても仲良し。
ケンカがあったり、いじわるな生徒、自分勝手な生徒がいたりしたら
みんなでみんなの心を丁寧にケアする時間をとって細心の注意を払い
心の内なる部分にしっかり触れて、平和な自分、平和な世界を築いていきます。
そのおかげもあって娘は、
まわりの人たちとの関わり方がとても優しくなり
争いごとをクリエイティブに解決できるようになったり、
感情をコントロールするのが上手になったり
人間的な情緒性やイマジネーションを育てている気がします。
「私の内に輝く光が、家まで続く道のりを照らしてくれますように」
とお祈りして、午後2時15分、学校は終了。
帰宅後3時からはママとゆっくり過ごす時間。
大自然の中で思いっきり遊んだり、絵を描いたり、工作をしながらおしゃべりしたり。
今年は、3時以降は仕事を(極力)しないで娘タイムにすると決めたので
私の心にも余裕、広がりが生まれ、もっと深く豊かな絆と愛が育まれている気がします。
もうこれからは少しずつ独立して離れていくから、ママと過ごしたいーと言っている内は
このかけがえのない時間を、思う存分ともに過ごそう、そう思って心から楽しんでいます。
彼女はほかにも空手やスイミングの教室にいったり、馬に乗ったりして
近くの海辺のサンセットを、仲間たちでながめて
晩ごはんを食べたら、おやすみ夢の中。
本当にありがたく、シンプルで美しく
ありえないような生活を送らせて頂いています。
コスタリカ、ノサラ。
コンシャスな地球人が集う、大人と子供の真の学びの場です。
お子さんをインターナショナルで、かつ環境の良いところで育てたいという方、
海外に(一年ぐらいの期間でも)移住したい方。仕事を変えてもいい、オンラインの仕事を増やしたいという方。
公立よりは少しお金がかかりますが、仕事のチャンスは考えようで、いくらでもある。創れる。
"星の家"も今週中まで、今年9月末からの新年度の生徒を募集してますよ!
興味がある方は、どうぞコスタリカ、ノサラへいらしてみて下さい。
さて来月は、鎌倉の小学校に2週間の体験入学の娘!
去年、通った時は「日本の学校は、絶滅だね!」と一途両断してました。
(その時期、恐竜の絶滅という概念を学んだからとも思われる)
今年は、どんな新しい体験をするのか
日本の学校教育にこそある素晴らしいことをどう吸収するのか、
新しいお友達との関わりも、とても楽しみです。
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