瞑想のあれこれ+瞑想を教える人の手始めガイド(ジェフとの備忘録)

meditation - 瞑想 Feb 24, 2018

この3週間ほど、トロントから、Jeff Waren(「懐疑論者のための瞑想ガイド」という本を、New York Timesのベストセラー著者Dan Harris氏と共著で出版したばかり)が来ていて、一緒に瞑想し、学び合う日々だった。今、瞑想のオンラインコースを作成し始めたところで、ピッタリのタイミング。ここ3週間で学んだことを、箇条書きだけど、まとめておこうと思う。(ちゃんと日本語にするキャパシティーが今ないので、ほんと備忘録メモです)

 

 

▲瞑想とは

この世にどんな人間として、存在したいか?いろいろな言い方があるか、全て「平和」につながるのではないか?平穏さ、つながり感、親密さなどなど。どれも平和のクオリティーがある。

瞑想は、日常をどう生きるかの練習。日常をどう生きるか?のトレーニング。たいてい習慣や反応やルーティングがある。瞑想により、それが塗り替えられる。瞑想で培ったものを、どう日常に活かすかが大事!結局は、「今のクオリティーを高める」ために瞑想する、という解釈もある。そして全てを受容するために。

海にたとえてみよう。表面は波がたつ。荒かったり柔らかかったり、風や潮の満ち引きに影響されたり、人生と同じように、いつもup & down、揺れている、動きがる。安心感とか表現とか意味とかはいつも変わっていて、習慣や癖などもある。それがどんどん海深くにもぐっていくと、 何にも影響されない世界、無条件の深い世界になっていく。そこは広々としていて、広がりがあって、全てのことを受け止められて、そこはかとなく深い。(そこには安全だと感じないといけない!)自分という深海にもぐっていく。それが瞑想。

 

▲瞑想は何のためにする?

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瞑想は、ストレスはマックス、時間はスピーディー、心の病気は蔓延、つながりはことごとく分断されたこの社会・世界において、心のケア、心の衛生状態を保つ基本になりつつある。ここまで瞑想が重宝された時はない。今は瞑想のハイタイム。企業や高校とかでもどんどん始まっている。

*なのに、日本ではリソースがとても少ないと感じる。ほんと欧米の研究者や実践者に学ぶことが多い。とてもソマティック(身体的、体験的)だし、科学的だし、実践的。お手軽で楽しい感じもある。好奇心をそそられる感じ。特にアメリカはとても進んでいる。なんか日本人(東洋人)として悔しい!という気持ちすらあるんだけど、これが現実なのかな。

 

▲瞑想のクオリティー

「はい、目を閉じて、そのままそこに『あるように』。息をして、考え事をしていたら、息に戻る、、、」それだけ。ということでももちろんOK(曹洞宗のスタイル)。でもそれをもっとブレイクダウンしていくと、面白い。

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瞑想は、人生で必要なスキルやクオリティーを育てるトレーニングと言える。ではどんなクオリティー?集中力、明瞭さ(クリアなこと、clarity)、平常心(equanimity)が三代柱(Jeff説!)。

集中力(concentration)ーマントラ瞑想とか、呼吸瞑想とか、自己制御を促す瞑想はすべてこれ。日々の生活でやっていることに集中したり、集中力をキープさせて物事のフローにのれるように。呼吸じゃなくても良い!手の温かさとかまわりの音とか音楽とか。

明晰さ(clarity)ー意識がクリアな状態。第三者的な視点をもち、当事者として飲み込まれてない感じ。スペースがあり、観察できている感じ。

平常心(equanimity)ースキルの女王!(Queen of qualities!)まるで透明人間になったかのように、全てが自分の体にもマインドもすり抜けていって、意識をしてるんだけど、何にも反応していない状態。すべてを受け入れ、広がりがあり、許しがある感じ。あたたかいシャワーに入っている、水に切り替わっても、ぞくっと反応せず、そのままな感じ。ある種の威厳dignity、自己尊厳self-respect、honor every experienceの心構えで座る。この反対が、何かをコントロールしようとしている、凝り固まった感じ。

この三つが重なり合いながら進み、どれもクオリティーを高めるのが瞑想。ほかにも、リラックスすること、喜び、つながり、愛、思いやり、手放すこと、親密性(friendliness)、イキイキとした感じ、自己受容、安心・安全など、、、いろいろある。どのクオリティーを高めたいのか(intention)を考え、それをプラクティスに持ち込む(ガイドする場合は、そこに注意をはらう)。

▲瞑想の先生/ガイドとしての心得

・自分であること。言葉もどんなスキルに集中するかも。正直であれ。
・100人いたら、100通りの瞑想方法。本当にたくさんある。
・ただ基本的なスキル(クオリティー)は一緒。興味や関心事によって、具体性は変わる。
・KISS  (Keep it simple, stupid!) Less is more - 多くを語らない!Simplicity
・Speak generality, give options みんな経験は違う。自分の経験をもとに話す
・最初の1分間ぐらいで、説明。オリエンテーション。だいたいのピクチャーを話す
・初心者の場合は特に:一回のフローにとどめる。ソマティック・エクスピリエンス(どこにいるか、体に触らせたり)も大事。「こういう風に感じるかもしれません」という言い方も。(でも断定的な言い方が好きな人もいる!)
・LOVEとかチャクラとか、スピリチュアルな言葉は気をつける(瞑想も、自己探求とか、マインド・トレーニングと言ったっていい)
・瞑想の先生って、まるで歌手みたいなもの!みんな歌い方は違う。それぞれがユニークで、自己表現をする。
・先生でいることは、ずっとプラクティスをしている、ずっと生徒であるということ。

▲コミュニティーのパワー

この日は二人組になって、ラベリングをしあう練習。(sensing, breathing, noticing, feeling...)

この日は二人組になって、ラベリングをしあう練習。(sensing, breathing, noticing, feeling...)

瞑想を続けるには、一緒に励む仲間やコミュニティーも大切だなぁーと思う。サポート、仲間意識、励まし、学びの共有、ともに成長する喜びのニーズなどが満たされる。

ジェフは、トロントで瞑想サークルも主催している。「意識の探検クラブ(Conscious Explorer Club:CEC)」というネーミングが、自由な感じがしてまたいい。瞑想は何も、かしこまってシーンと静まりかえってやるものとは限らない。座る瞑想というのは、瞑想の一種に過ぎない。

JeffのトロントのCECは、毎週月曜日の夜。70−90人ぐらいの参加者に育っている。コミュニティーのパワー、学びの力をひしひしと感じる!シェアリングや座る瞑想以外のいろいろな瞑想を試す(スーフィー、動く瞑想などなど)。コミュニティーの学びは大きい。主観的な体験と、客観的な現実。自立分散型に広めるリソースを揃えいているところ。

 

▲そのほかもろもろー

ほかの質問:

・眠くなったら?
・強い感情(トラウマ)などが出てきたら?

 

Mt. Baldy zen center  厳しい!
LAにも曹洞宗の禅センターがある https://www.aczc.org/about-us/
Richard Davidson https://www.richardjdavidson.com
Daniel Goldman http://www.danielgoleman.info
彼らのAltered Traitsは良い本。10% Happier Podcastもリソースとして良い。http://www.10percenthappier.com/mindfulness-meditation-the-basics/

▲今後

いろいろな瞑想方法や、瞑想に対する姿勢や哲学を、みんなで学び合いながら、実践しながら、楽しみながら、生活に取り入れていく場を創りたい。創る!ヨガがそうであったように、瞑想ももっと手軽にオシャレに生活の中に入ってくる日も近いと思う。

ヴィッパッサナー10日間(以上)瞑想みたいに、強烈な体験をすると到達する、深い深海に潜ったような境地にいつもアクセスできる状態でいたいけれど、そこまでハードコアにやらなくても、フツーの人がフツーの生活を送りながら、深く自分の海に潜れるようなプラクティスを提供できたらな、と思う。

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