聖なるヨニのマッサージ:セクシャリティーを抱きしめよう

わたしの住むコスタリカのノサラという街は、様々なヒーリング・モダリティーがとても盛んで、意識が開いてる人たちがたくさん住む居心地の良いところなのですが、先日、ヨニ(女性器)のマッサージを受ける機会がありました。もう経験する前から「これは、多分、ものすごく大切なメッセージを受け取りそう。そしてそれを出来るだけ多くの人にシェアしたい」という思いがあったので、記録として残しておきます。そして、本当に「これは全女性に(そして、リンガ(男性器)マッサージは男性にも!)経験して欲しい」と心から願うほどの、インパクトだったのです。これは新たな使命としてあたためていきたい、予感。

「積極的に、肯定的に、スピリチュアルにセックスを捉えることで「愛」というすべてのものを包み込む絶大なる温かい存在に、あなたは近づいていきます。ほがらかに、楽しみながら、好奇心を持ち、遊び心を持って準備作業を実践し、心身ともに満たされるようなセックスを体験していきましょう。」 セッション前夜に久しぶりに読み返してみた、2年前に書いた、この本。我ながら、全てここに書いてあるじゃない〜!と感動したのでした。 「深い愛に気づく 女性のためのヒーリング」 、とてもおすすめです!(本当はこの本のタイトルは、「セックス・メディテーション」だったのだけど、、、)

「積極的に、肯定的に、スピリチュアルにセックスを捉えることで「愛」というすべてのものを包み込む絶大なる温かい存在に、あなたは近づいていきます。ほがらかに、楽しみながら、好奇心を持ち、遊び心を持って準備作業を実践し、心身ともに満たされるようなセックスを体験していきましょう。」 セッション前夜に久しぶりに読み返してみた、2年前に書いた、この本。我ながら、全てここに書いてあるじゃない〜!と感動したのでした。「深い愛に気づく 女性のためのヒーリング」、とてもおすすめです!(本当はこの本のタイトルは、「セックス・メディテーション」だったのだけど、、、)

ヨニマッサージは、女性器を丁寧に愛でるマッサージを施すことで、感情の解放やヒーリング、究極のリラクスゼーションを女性に与えるためのマッサージ。古代インドのタントラ、古代中国の道教(タオイズム)、インド伝統医学のアーユルヴェーダ、現代の性科学など、様々な哲学や知識が融合された、セクシャル・ヒーリング・マッサージです。

それは女性や女性性の崇拝であり、受け取る側は、完全にリラックスして解放され委ね、何もせずにただただ受け取る儀式です。ただヒーリングというだけではなくて、女性性の神秘と神性を、掘り起こし、想起させ、活性化させ、祝福する意味があります。わたしの場合は、たまたま男性がしてくれたのだけれど、女性が女性に施す場合も多く、セックス(射精や挿入)とは無関係。女性を「いかせる(オーガズムに到達させる)」ことや、あらたな快感ポイントを探求することが目的ではなく、あくまでも癒しや解放を促し、セクシャリティーを存分に謳歌し、味わい切るということが目的です。

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わたしにセッションをしてくれた男性は、特に、セクシャリティーを肯定的に受け止め、私たちの内側に眠っている生命エネルギーを呼び覚ますシャーマニックな行為を広く伝えている”School of Temple Arts” という団体でトレーニングをしている人。だから「口説こう」とか「気持ちよくさせよう」という下心みたいなことからは無縁で、その点は、絶代な信頼を持っていました。セッションをしてくれる人に対する安心感や信頼というのは、どんなワークでもそうだけれど、自分を開ききる、寛がせる必要があるこういうワークでは、なお本当に大切。そして、恍惚な気分になるだろうとか、そういう期待も一切、手放す。トラウマが出てきたり、集中できなくて退屈になったり、どんなことも起こりうることを覚悟しておくことが大切。そして挿入は一切ない!というルールも徹底する必要があります。

私たちの場合は、ただたんにクライアントとセラピストというだけではなくて、お互いに気をひきあっている仲、かつ彼はポリアモリーを望んでいるので、嫉妬心や不安や期待や詮索など、いろいろな感情がお互い出てきたのだけれど、それもセッションの前に、お互いの気持ちを丁寧に扱って、とことん話し合いました。そして関係性というのは決して勝ち負けではないこと、どんな関係性もユニークでラベル付けなどする必要がないこと、未知を信じる勇気を呼び込むこと、お互いに愛の意識の中にいることなどを確認し合いました。こうやって相手に対して、何かしらの懐疑心や疑問、不安がない状態で、ワークに臨むことが不可欠だと痛感。そうすることで、「これは個人的なエゴを超えた、もっとずっと神聖な深いワークだ」、ということが腑に落ちる、というか本当に自分たちを超えた宇宙の光とでも言えるエネルギーとつながる準備が整うのです。

私たちの場合は、ただたんにクライアントとセラピストというだけではなくて、お互いに気をひきあっている仲、かつ彼はポリアモリーを望んでいるので、嫉妬心や不安や期待や詮索など、いろいろな感情がお互い出てきたのだけれど、それもセッションの前に、お互いの気持ちを丁寧に扱って、とことん話し合いました。そして関係性というのは決して勝ち負けではないこと、どんな関係性もユニークでラベル付けなどする必要がないこと、未知を信じる勇気を呼び込むこと、お互いに愛の意識の中にいることなどを確認し合いました。こうやって相手に対して、何かしらの懐疑心や疑問、不安がない状態で、ワークに臨むことが不可欠だと痛感。そうすることで、「これは個人的なエゴを超えた、もっとずっと神聖な深いワークだ」、ということが腑に落ちる、というか本当に自分たちを超えた宇宙の光とでも言えるエネルギーとつながる準備が整うのです。

ヨニ・マッサージの(省略化した)手順:

1.  セッションは、神聖な場づくりから始まります。たっぷりの邪魔されない時間(1時間半〜3時間ぐらい)、適度な温度設定の空間、清潔なベッドやマットレス、タオル、クッション、ろうそく、お香、淡い光、リラックスできる音楽、フルーツ、飲み物などなども用意します。その上で、合掌し、お祈りをして、呼吸を整え、見つめ合い、聖なる空間を作る儀式を行ないます。

2. お互いにBFD(Boundaries, Fears, Desires)を話し合います。つまりどんな決まりごとを設けるか、どんな不安があるのか、どんなことをして欲しいか、してほしくないかなどなど。お互いに正直に話して確認し合います。

3. その上で、裸になって体の背面のマッサージ、そして前面のマッサージへと進んでいきます。性感マッサージというより、その場に本当にリラックスして、体も心もくつろげるように整えていく感じ。ハートや下腹部に手をそえながら。

4. それから女性器の外側のマッサージを始めます。クリトリスのあたりや外陰唇や内陰唇をゆっくり、オイルをたくさんつけながら、いろいろなタッチでマッサージしていきます。これも、もちろんコンセンサスを得ながら、相手の動きや感度や心や体や全ての状態を見ながら進めていきます。私はこの段階で、もうすでに快感が波のように体に押し寄せて、全ての源泉、ミナモトにつながり、女性としての全存在を優しくケアされて、全ての細胞が愛され、喜んでいる感覚を全身で感じていました。なんだか全てがリセットされ、全てが許され、天に昇る心地。全存在が愛だ!と、体で悟る、そんな感覚でした。(立ち現れる感覚や感情は人それぞれで、様々なトラウマや痛みが湧き上がって泣き叫んだり、私のように自然と笑いが込み上げてきたり。何がいい悪いということなく、そのままの自分を受け入れ出し切り味わうことに意味があります。)

5. 相手がOKの場合のみ、女性器の中に指を入れて、随所に触れ、マッピングという作業をしながら、痛みや快感や立ち現れる感情を確認していきます(道教では、ヨニの中に、8箇所の聖なるポイントがあるとされています)。あとはその時々、お互いにコミュニケーションを図りながら、進みたい方向に進んで行くという感じ。ゆっくり時間をかけながら。ポイントによっては、個人的なトラウマが表出して悲しみや怒りがこみ上げたり、子宮の絶大なる想像のパワーや宇宙とのつながりを感じたりと、さまざまな感情が立ち現れる可能性があります。

6. 聖なる空間を解放したのち、余韻に浸りながら、ゆっくり休みます。フルーツを食べたり、二人でプロセスを振り返ったり、私の場合はジャーナルを書いたり。

タントラとは:タン(拡張、広がり)+トラ(解放)=解放されることで得る広がり。それが何を意味するかは、人それぞれの解釈があるけれど、タントラのプラクティスでは、セクシャリティーを肯定的なものと捉えて大切に扱い、生命エネルギーを上昇させて生きることを目指します。

タントラとは:タン(拡張、広がり)+トラ(解放)=解放されることで得る広がり。それが何を意味するかは、人それぞれの解釈があるけれど、タントラのプラクティスでは、セクシャリティーを肯定的なものと捉えて大切に扱い、生命エネルギーを上昇させて生きることを目指します。

今回は、全て終了するまで、だいたい4時間ぐらいかけました。こうしなくてはいけない、ということが何もなく、ずっと続いて欲しい時間でした。全体的な感想は、もう全てが愛。これに集約されるのだけれど、とても自分が美しく、官能的で、全ての愛の源、愛の創造主である自覚みたいなものを、体中で感じるナチュラル・エクスタシーの体験でした。とてもエンパワーされ、ハートと子宮のあたりがふわぁーとあたたかく(4日たった今でも、その感覚はしっかり残っています)、光が内側から放たれている感じ。性的な興奮はあるのだけれど、高揚感も不安感も何もない、とても静かな場所に佇んでいた感覚さえありました。

とても難しかったのは、呼吸。どうしても早くなってしまうんですね。とにかく、ゆっくり、女性器から吸い込み、ハートから吐き出す、と何度も彼がスローダウンしてくれるのだけれど、どうしても興奮して早くなってしまう。それをいかに、ゆっくり味わいきるか。これこそが深く入っていくためのプラクティスです。

二人の交わり合いの時も、やっぱり鍵となるのは、呼吸なのです。

二人の交わり合いの時も、やっぱり鍵となるのは、呼吸なのです。

そして体全体の力を抜いて、リラックスすること。これが案外、難しい。どうしても力が入ってしまうですね。それから、女性の場合は特に「こうしてあげなくては」と奉仕したくなってしまう。その癖から抜け出すこと。「私は100%のアテンションをたっぷり得るのにあたいする人間なんだ」ということを体中で感じ、受け取る、精神的なプラクティスでもあるのです。

その晩は、体の底から至福のエネルギーがみなぎって夜も眠れないぐらい覚醒していたけれど、一方、彼は、完全なる奉仕をしたため、夜は爆睡したようでした。でも、目覚めてすっきりしたそう。受け取ることと、与えること。途中からその境が全くない感じにもなったし、今、この瞬間に100%、相手も自分もいること。頭ではなく、体で感じること。恥や不安や恐れを超えて、自分の生命エネルギーを大切にすること。それがこんなに深い気づきと癒しの境地に到達させてくれる、ということに、不思議な安心感と納得感、そして絶大な愛と感謝と喜びを感じるという貴重な経験だったのでした。

私たちのバイブル!Sacred Sexual Healing「神聖なる性ヒーリング」とは、身体知を伴う解放を目指し、包括的なアプローチで行われる。つまり、セックスに限らず、パートナーシップなどの人間関係、健康、各種トラウマなども扱い、それらを身体的や心理的な観点からだけではなくて、信念(思い込み)、態度、生い立ち、教育など多様な面から受け止めて癒していく。その際、呼吸への意識、体の感覚へのマインドフルな観点が欠かせない。目的は、エネルギーの質や流れを変容させることで、それぞれの個人が、自分の感情を信頼し生きることをエンパワー(勇気づけ)すること。  彼らは世界中で様々なリトリートを開催していて、とてもクリエイティブに配慮を持って、男性も女性も自由に前向きに冒険を楽しみながら安心してリラックスした空間で、自分の体を愛で、解放を受け止めたり、与えたりする場を提供しているのです。

私たちのバイブル!Sacred Sexual Healing「神聖なる性ヒーリング」とは、身体知を伴う解放を目指し、包括的なアプローチで行われる。つまり、セックスに限らず、パートナーシップなどの人間関係、健康、各種トラウマなども扱い、それらを身体的や心理的な観点からだけではなくて、信念(思い込み)、態度、生い立ち、教育など多様な面から受け止めて癒していく。その際、呼吸への意識、体の感覚へのマインドフルな観点が欠かせない。目的は、エネルギーの質や流れを変容させることで、それぞれの個人が、自分の感情を信頼し生きることをエンパワー(勇気づけ)すること。

彼らは世界中で様々なリトリートを開催していて、とてもクリエイティブに配慮を持って、男性も女性も自由に前向きに冒険を楽しみながら安心してリラックスした空間で、自分の体を愛で、解放を受け止めたり、与えたりする場を提供しているのです。

今回のことに限らず、これまでセックスのことを真正面から見つめて、本を書いたりもしてきました。セクシャリティーのことを、ブログにもいろいろ書いたり、ワークショップも多数やってきたりしています。私のメッセージは常に、

セクシャリティーとは、恥や罪の意識を伴うものではなく、
生命の源泉から湧き上がる、神聖なるエネルギーだ!

ということ。「あなたの体は、あなたの神聖なる寺院だ」という意識で、タントラのワークショップも始まります。セックスが捻じ曲げられて伝えられる世の中で、タブー視しないで、怖がらないで、探求するという姿勢を持つことは、とても勇気がいることかもしれない。でも好奇心を持とう。自分の体を知って、快楽を知って、自分で選択していこう。セックス・エンパワーメント・コーチも、TED Talkでこんなことを言っています。

「セクシャリティーを100%抱きしめるということは、人生を100%抱きしめるということ」

そしてとても大事なことは、その先。つまり、それをどう子供たちに伝えるか?ということ。いや、子供だけじゃなくて、大人にも。セックスがここまで汚く、醜く、恥にまみれて、いけないことでと受け止められているからこそ、もっと広くこの意識を伝えていきたいな。まずは私の本、読んでください!そしてヨニマッサージ、受けたい方もサポートできるようにトレーニングしようかな、と思っているし、男性器のマッサージもマスターしたいな、と思ったりしています。それが究極のヒーリングであり、私たちを奥底から目覚めさせ、男性性も女性性も大切に扱いながら、100%のポテンシャルで人が生きて行くことにつながることを知っているから。

 

ヨニマッサージを受けたあとに、待っていてくれた夕日。もう言葉がありません。女性性を象徴する、水のエレメント、そしてこの岩は、リンガ岩と名付けました。全てを感じて、全てを受け入れ、全てを完璧に味わっています。

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