コスタリカから京都に引っ越してきて、1ヶ月が経ちました。のんびりとしたジャングルから、人も建物も多い小都会へ、国をまたいでの移住は、思った以上にもろもろ大変です。
人と人との距離が遠い(「ここの人って、アンフレンドリーだね(すれ違っても挨拶しない)」と娘)、エコな暮らしを心がけていてもゴミの量が飛躍的に多い(特にプラスチックゴミの多さと言ったら!)、大自然とつながる機会が限られている(これまでの環境が半端なく素晴らしすぎた、ということもあるのだけど)、体を動かす機会も少ない(以前はヨガやサーフィン三昧のライフスタイルを可能にする環境だったので)などなど。
でもね、どこにいたって「自分次第」ということを知っています。ご近所さんとの距離が近くなくたって、お店では過剰包装のものばかりが売られていたって、周囲に自然が少なくたって、自分次第の意識と工夫で、心豊かに、生活を満たしていくことはいくらでもできますものね。
それに自分(たち)の前向きな自由な意思で、ここに居を移した、ということも覚えておきたいこと。娘は、日本の学校で学ぶために。私は、日本のみなさんとともに、生きる知恵を磨くために。周りの環境が自分の価値観と合っていないからこそ、いかに自分軸を整え続けるか、いかに生きるか、いかに仲間を増やしていくか、が試される修業でもあります。そうすることで、もっと実感を持って、日本のみなさんとも語り合える。あぁー、やっぱり生きているって、常にありがたいことだらけですね。
さて、京都での新生活を始めるにあたって、「氣」を整えるための新たなルーチン(日々の決められた習慣)として取り入れているのが、「意識的な朝」そして「意識的な夜」の過ごし方です。これまでもプラクティスがなかった訳ではないけれど、コスタリカ生活では、手つかずの海がすぐそこ、ヨガのクラスが(スタジオで教えていたので)フリーで受け放題、仲間たちと夕日を見に海に繰り出すのは当たり前、そして村中が早く寝る(お店も午後9時ごろには全部閉まる)という、とてもヘルシーなライフスタイルが手に入りやすかったので、そこまで意識していなくても困らなかった。でも、モノも情報も会合へのお誘いも様々な誘惑も、四六時中、とーっても多い小都会だからこそ、よりシンプルに雑音をシャットアウトして清らかに大切なものとつながって生きていくために、よりストラクチャーのある規律が必要と感じています。特に私の場合、家にいてデジタルで仕事していることが多いので。
自分で決めて、自分でコミットして、楽しんで続けていたら、これまでのところ、至極良好!日々の充実感と豊かさが、まるで違うなぁーと実感しています。本当にちょっとしたことなのに、大きな手応えが感じられるのって、嬉しいですね。しかも誰にもすぐにできる、生活と心を満たしてくための些細な工夫。みなさんの刺激や参考になればと思い、また自分用のメモとして残しておきます。そして、「私もやりたい!」という意欲のある方は、1ヶ月のオンライン・プログラム “PRANA “で、ご一緒いただけると、仲間が増え、平和な世界を創造する力になります。
まず大前提で気をつけていて、命名したのが、88ルール(はちはちルール)!午後8時から、午前8時まではスマホやコンピュータなど、スクリーンは一切見ないということを決めて徹底しています。こうやって「デジタル・デトックス」しないと、便利だし楽しいし、どんどんウダウダ、見続けることになってしまう、エネルギーも気づかぬうちにダダ漏れ、どこか気が休まらない、、。特にフリーランスで自由に自分の時間が使える私のようなライフスタイルでは、自分のボスになって自分の時間管理をしないと、大変なことになってしまいます。そんな自戒を込めて、88ルール。とても気に入っています!(もちろん臨機応変に、日によって変化することはあるけれど、家にいるときはほぼ「88ルール」を適応です)
午後8時から午前8時じゃなくてもそれぞれのライフスタイルにあったルールで良いし、一定時間内は電源切るとか、サイレントモードやエアプレーンモードにするような工夫をしている人も多いと思います。何れにせよ何かしらのデジタル・デトックスのルールは、この時代、ほぼ万人に不可欠ですよね。(これはまた別のトピックとして掘り下げるとして)
「朝を制するものは、その日を制す」って、聞いたことがあるかもしれません。「朝を制するものは、人生を制す」と言う人もいるぐらいです。人生を自分のものにしたければ、まずは朝の時間から!朝は、自分の内向きのエネルギーにフォーカスする時間を味わって、その日の幸せや充実感、効率や集中力を高めるために不可欠な時間です。これは先人たちも言葉を変えて、色々なところで述べていることですし、最近ではアメリカで人気の Mel Robbins さんなどの、自己啓発系スピーカーも盛んに言っています。そして私の周りを見ても、整っている方ほど、朝の時間を有意義に過ごされている方が多いです。
88ルールを導入することで、もう起きると同時にスマホをブラウズ、なんて悪しき習慣とはサヨナラ!一日の始まりは、「朝の黄金(ゴールデン)タイム」から。特に忙しい生活をされている方は、誰かにハイジャックされてしまう前に、誰にも邪魔されない、あなただけの朝の時間を大切にしましょう。
これは、私の今のところの朝のルールです。何より楽しいのは、自分だけのゴールデン・ルールを決められる、ということです。最低でも30分。飽きずに、毎日、続けること。それができるよう、無理なく楽しい朝の日課を考えてみましょう。
起床は、午前5時10分。これまではスマホのアラームをセットして起きていましたが、ベッドサイドにスマホを置かないようにするために、置き時計を新調しました。この工夫がなんと言っても大事!だし、朝の時間、しいては一日を豊かにしてくれる、と日々実感しています。スマホがあると、どうしてもメッセージやSNS、ニュースをチェックしてしまい兼ねないし、操作しなかったとしても、どこかやっぱり気が休まっていない、という気がしていました。WIFIをオフにするという手も試したけれど、どうしても寝室にスマホを持ち込みたくなかった。そこで目覚まし時計を導入したのだけれど、これで気分的にもスッキリするし、一日の始まりに、自分へととっさに向かう集中力が格段と上がったのを実感しています。
起きたら、すぐに30分間、坐禅瞑想します。これはもう何年も続けていることで、できたりできなかったりだけど、一日を落ちついた心持ちで過ごす私の一番の良薬となってくれています。30分座れない時は、10カウントの呼吸だけでも。たった数分のことです。大切なのは、「ぽかーん」とすること!ついつい、「今日のやることリスト」に頭が回って「自動操縦モード」に入ってしまいがちだけど、私たちはリストにチェックを入れて、片付けるために、何かに四六時中対応するために、生きてるんじゃない。もっとクリエイティブで自発的でマインドフルに、感情的で冒険を楽しみながら、自分のペースで生きていたいですよね。それを「ジーニアスモード」と呼ぶ人もいるけれど、つまり私たちはみんな天才だ!ってこと。全部、内側にすでに持っています。でもその能力を発揮させてあげるためには、ポカーンとしていることが、とても大事なんです。
何もせず、インスピレーションや内側から湧き上がるエネルギーを受け止めるスペースを作ってあげておく。瞑想じゃなくたって、ベッドの上でゴロゴロしてるだけだって、ご先祖様に手を合わせるのだって、歯を磨くのに集中すると言うことでも、いいかもしれない。すぐに、あれやこれやに頭が回ってしまうのを抑えて、とにかく何も考えない、何もしない(瞑想で言うと、「無」の境地)という場で、意識を遊ばせます。本当にこれで一日を迎える心が整うのだから、不思議ですね。そして、これだ!って言うアイデアが閃いたりするのも、案外、こんな時です。
瞑想が終わったら寝室から出てきて、コップ一杯の水かお茶を、飲みます。全身に染み渡るように、ゆっくり、マインドフルに。そうしたら、キッチンで娘に朝ごはんやお弁当を作る時間。朝、娘とつながる時間はここの40分ぐらいしかないので、自分をいつもavailableに(娘のニーズに対応できるように)しておきます。ご飯を作り終わっても、88ルールを守って、スマホに手を出さない。わりとポカーンとしていたり、少しずつ今日のtodo listを考えたりし始める時間です。(ちなみに娘が決めた「デジタル・デトックス」のルールは、午後8時40分〜午前6時15分 笑。だから学校に行く前のこの時間、彼女は大体スマホで友達と連絡を取り始めてますね。それはそれで良し。うるさく言わない。)
娘が外出する午前6時40分に合わせて、私も外に出ることが多く、ジョギングしたり、散歩やサイクリングしたりします。こんなに開かれた鴨川がすぐ近くなので、たまにここで早朝ミーティングもするけれど、たいがいは自分の体とつながる、目覚めさせてあげる運動の時間です。外に行かない時は、家でヨガやストレッチ。この時間を面倒くさがらずに過ごすことで、体力や自信、自己肯定感が高まるのを感じます。一日の瞬発力や集中力も違ってきます。
朝日を浴びて体を動かし、外から帰ってくると、大体午前7時30分。お腹によく聞いて、空いていたら朝ごはんを食べるし、まだそうでもない場合は、もう少し後に回します。午前8時までの時間は、家の掃除などこまごましたことをしたり、今日の一日の段取りを考えたり。そして午前8時になったら、大好きなお仕事スタート!朝のゴールデンタイムを過ごすことで、すでにかなりセンタリングとグラウンディングができているし、やる気もみなぎっています。
さて一日一日が、毎日その日らしく過ぎていき、、、、夜のルーティンはどうでしょうか?夜は夜で、高まっているエネルギーを落ち着かせてリラックスさせるための大切な時間。「夜を制するものは、次の日を制す」と、言った人がいるかどうか分からないけど、自分を満たしてあげる充分な時間を確保し、次の日に備えることはとても大事なこと。一日のシメは、「夜の黄金(ゴールデン)タイム」で。誰にも邪魔されない、あなただけの夜の時間を大切にしましょう。
我が家は中学1年生がいるので、わりと規則正しい生活で、午後7時過ぎには夕飯を終え、午後8時までには、88ルールに乗っ取って、外部とのコミュニケーションを一切終わらせるようにしています。その後は、もちろん日によりますが、大体こんな感じ。
私は読書家でないのだけど、「一日の終わりに、一日10ページでも本を読むことで、頭を自動操縦モードから切り替えることができるので、おすすめ。もちろん新たな知的好奇心を獲得するためにも」と読んでからは、心がけるようにしています。
火の揺らぎを見ているだけで、本当に時間がゆったりと切り替わり、心もトーンダウンしてきて、とても良いです。キャンドルを灯したら、体と対話するために、ヨガをすることが多く、キャンドルの灯りでお風呂にも入ります、それだけで満たさる心と体。日々の中の、シンプル・プレジャー、大切ですね。幸せに生きる秘訣です。
はい、そして夜もやっぱり「ポカーン」とします 笑。私の場合、To Do List(次の日のやることリストや、買い物リスト)などは、なるべく夜8時前までに作っておいて、夜のゴールデンタイムは、細々としたことは考えないんですね。それよりももっと、大きな夢とか、世界のこととか、、、、big pictureに思いを馳せるようにしたり、パートナーや友達との会話を楽しんだり。基本的には、「何もせずに、ポカーンとする」ことを大切にして、心と体をほぐします。
就寝は、午後11時までに。夜の時間も意識的に過ごすことによって、感じている効果は、こんなこと。
娘やパートナーとの会話が多くなった。何をするでもなくハングアウトしてると、そんな時に限って、深い話や、とりとめもないのだけど大切な話ができたりします。
一旦、思考をオフにするからこそ、次の日の活力がみなぎって効率も上がり、達成感や充足感、自信やゆとりなどの大切なクオリテイーがアップします。
大局で物事が捉えられる。細かいタスクから頭を離す時間を設けることで、日々の雑務に流されず、本当に大切にしたい生き方や価値観にたちもどるスペースが確保できるように感じます。
睡眠が深くなり、朝の目覚めもスッキリ。(なんとアメリカ人の33%は、夜中に起きてSNSをチェックしてしまうのだとかー。病気ですね)
こんな風に「88ルール」を軸に据え、朝と夜のゴールデンタイムを過ごしてみる。とーっても簡単なことなのだけど、それだけで朝と夜に挟まれた活動の時間、そして夜と朝に挟まれた睡眠の時間も、ゴールデンタイムになる!それって、一日がゴールデンタイムになるってことやん!と興奮気味です。
自分の人生デザイン、楽しいな。些細なことから始めよう。毎日の積み重ねがとっても大事です。続けよう、小さなコミットメントを。一人で続けるのが大変な方は、PRANAで、ともに実践していきましょう。朝晩の過ごし方、みなさんの工夫もぜひ教えてください!
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