先月は横浜でアフリカ開発会議が開催され、新聞などのメディアもアフリカ特集が多かったですね。私もこの所、アフリカが気になってしょうがありません。異常気象や原油価格の高騰で、潜在的に一億人が食糧危機に直面していると聞くといてもたってもいられない気持ちになって、即効性のある行動をいち早く起こしたい気持ちに駆り立てられます。そこで取り急ぎですが、国際NGOセーブ・ザ・チルドレンの「チャイルド・リンク」という支援活動に参加しました。月々3500円支払うことで、アフリカの子どもたちの支援に携われるプログラムです。お金の援助をすれば事態が改善するわけではないことは承知の上、1人でも多くの子どもたちの生活の足しになればと思い、私に今できるアクションとして「チャイルド・リンク」に参加してみました。
5月31日付けの朝日新聞「アフリカ特集」から、気になった数字やコメントを抜粋してみます。
・日本が80個も入る広大なアフリカ大陸。3億人が1日1ドル未満で暮らしている。
・女性の政治参加が進んでいる。(国家議員に占める女性の割合は、ルワンダ45%、モザンビーク35%、タンザニア30%、日本は11%。リベリアのサーリーフ大統領は、アフリカ初の女性大統領)
・アフリカは30年以上も声なき飢餓を経験してきた。肥料の使用量が世界で最も少なく、世界平均の4分の1。人口が増えているのに、農業生産は60年代初頭から停滞している。同時に、アフリカに広がる農業のやり方は、生態系や環境に深刻な問題を起こしている。森林消失率は世界平均よりも200%高く、養分枯渇の結果、アフリカの土壌は世界で最もやせている。南アジアでは耕作地の40%強に灌漑施設が整備されているが、アフリカでは5%未満だ。(コフィ・アナン/前国連事務総長)・・・ロック歌手のボノ氏も、洞爺湖サミットで期待するのは「農業危機に対応する国際メカニズム」と言っています。
・欠けているのは「決意」なのだ。何もしないのは一種の共犯だ。(ジョージ・クルーニー/俳優)
・アフリカ支援においては、一方的に手を差し伸べるというよりも、まずアフリカとの交流の中で、互いに学び合うという姿勢が必要なのではないでしょうか。アフリカの人々にとって、そして彼らとともに地球に住まう我々にとって、本当に幸せにつながるのかということを真剣に考えながら、アフリカの人々を支援していく必要があるのではないでしょうか。(安藤忠雄/建築家)
・「私たちをかわいそうだと思わないで下さい」。あるアフリカの国の駐日大使に言われたことがある。アフリカとつながるのは何かを背負うことではなく、豊かさや素晴らしさを知る事。援助をする際にも、彼らの文化や知恵、生きるスピードを尊重する事が重要だと思う。(MISIA/歌手)
・わずか6ペンス(約15円)で1人のエイズウィルス感染者に必要な1日分の薬を提供できる。そう語ったボノ氏の言葉が忘れられません。(ジョルジオ・アルマーニ/ファッションデザイナー)
・「世界を変える最強の武器は教育だ」。ネルソン・マンデラの言葉だ。世界の指導者は8年前、2015年までに世界中の子どもに良質の初等教育を受けてもらうと約束した。(ゴードン・ブラウン/英国首相)
・厳しい現実の中で前向きに一生懸命に生きる人々から、日本の私たちが学ぶべき事はたくさんある。(黒柳徹子/俳優・ユニセフ親善大使)…..世知辛い事件の多い昨今、特に身にしみる言葉です。モノや情報があふれ、見せかけの豊かさがすみずみまで浸透した社会では、人はどんどん孤立化していく。アフリカのように限りあるもので工夫して何とか生き延びようと賢明に頑張る人たちの不自由なようで自由な生活。
・注意深く敵を選べ。敵こそがあなたの立場をはっきりさせ、敵との関係は親友より長続きする。露骨な闘いをしないようにすることで、我々はブッシュ米大統領のような人たちとも興味深い関係を築いてきた。何が私を駆り立てるのかと言えば、最初は一般的な正義感からくる怒りだった。だが今は、ばかげた現状に対する腹立たしさだ。私は慈善心よりも正義によって動かされて来たと思う。多くの人同様、私には慈善の側面もあるが、より気になるのは正義だ。(ボノ/ロック歌手)….同感!!!!
そして我が家とアフリカとのつながりは、この植物。ジャトロファです!先日の石鹸ワークショップで頂いた種をまいたら、数日後にはもう芽を出しました!アフリカの力強い大地と人々に思いを馳せながら、大切に育ててみることにします。
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