先日、鎌倉海岸のビーチクリーンしない?とお誘い頂き、台風後に砂浜にゴミがたくさん溜まっているのを知っていたし、いつもおせわになっている海に少しでも恩返しを… と思って参加してみた。
行ってみたら….あるはあるは。夏場、海で楽しんだ観光客の忘れ物…なのかな。コンビニ弁当のトレイやビニール、ストロー、お菓子の袋などなど…. 正直、かなり愕然とした、その量!捨てて行ったというより、たまたま飛んでしまったとかそういうものもあるのかな、と思いたいのだけれど、それにしてもひどい。自分の家や庭にモノを捨てっぱなしにしておく人はそんなにいないでしょう?いつも綺麗にしておきたいと思うはず。海だって、私たちのお家だ。みんなで使う場所だからこそ、みんなが気持ちよく使えるように、いつも綺麗にしておきたい。
ゴミの種類で一番多かったのは、プラスチックゴミだ。というか、ほとんどがそうだった。これも愕然とした。最近、調査の仕事でプラスチックの環境負荷を調べる機会があったのだけれど、本当に全くの一方通行の資源の無駄づかいの実体が分かって、恐ろしくなった。ペットボトルの分別回収も行なわれているし、鎌倉のプラスチックゴミの回収日は燃えるゴミと別にある。マテリアルルサイクルと行って、回収されたものはベンチ、遊具、道路、鉄道、文房具などに再利用もされている。でも異物が混入していたり、品質の劣化をまねいたり、プラスチックのリサイクルは私たちが思った以上に大変な実体があることも知った。だからリサイクルすればいい、というんじゃないんだ。そもそも使う量、生産する量を減らさないと!!!もちろん原料の石油も枯渇すると言われている。燃やすのもダイオキシンが発生するし、埋めるのも汚染物質が溶出するという問題がある。調査をしてから、もう本当にプラスチックゴミが気になって、その量の多さにうんざりしている。
環境会議2009年秋号に江戸研究で有名な石川英輔さんが寄稿していて、「江戸時代の日本では太陽エネルギーだけで生活のすべてがまかなえる社会構造が出来上がっていた。太陽エネルギーを利用して物資を作り、さらにこれをリサイクルさせる具体的な方法は、徹底した国内産の植物資源の利用で、衣食住に必要な製品の大部分は植物でできていたのだ」と述べている。そんな循環型社会がちょっと前まであったのに… 便利だから、丈夫で安いから、という理由でここまでプラスチック製品が、ものすごいスピードで広まってしまった。そして海にもゴミがたまる….
そんな気づきもあるのだけど、清々しい空気を吸いながら、広い海をながめながら、気の合う仲間たちと共通の目標を持って、ビーチクリーンするのはやっぱりとっても楽しい。良い運動にもなる。ビーチクリーンは色んなことを考えさせてくれる。だから海を利用する人は、みんなビーチクリーンをするべきだよ。子供からお年寄りまでできる、ほんとに簡単な活動だけれど、とても奥が深い。写真は、「ワカメの収穫です〜!」とお茶目な渡辺光子さん。鎌倉市長選に立候補されていて、大忙しのなか、真剣に鎌倉の環境のこと考えて、参加されていた。いつも余裕とユーモアを忘れない素敵な方。一花屋のふえりこさんとは、一緒に流木を物色。結構良いのがたくさん落ちてるぞ。これで色々なものが作れそうだ。
拾った後は、ほら、だいぶ綺麗になってるでしょ。私は途中からしか出来なかったけれど、10人ぐらいで黙々と、一時間ぐらいやられていました。おばさま&おじさまパワー、素晴らしいです!
またみんなで集まりましょうねーと言って別れました。開放的な朝のひととき。市長選に向けて、頑張ってくださいね!
そして夜は、光明寺の十夜法要に繰り出した。子供も親も盛り上がる。光明寺のお十夜は鎌倉の秋の風物詩で、鎌倉市内のお祭り最多の露店数だそうですよ。金魚すくいとか、ヨーヨーとか懐かしい。でも、テキ屋さんだけでなく、もっとローカルなお店が出てたら良いのに、と思ってしまう。
十夜法要は、「十日十夜念仏を唱えれば、極楽浄土で1000年修行するに勝る」という念仏会。500年の歴史があり、今では全国の浄土宗寺院で「十夜法要」が行なわれているが、光明寺はその発祥地。引声(いんぜい)阿弥陀経や、引声念仏などの古い宗教芸能が披露され、テラも私も釘付けでした。こうして本物の日本文化に日常的に触れられる鎌倉、なんて素敵なところなんだろう。
さて日曜日は、いよいよ第二回目鎌人いちば!隣に住むしんじさんや、イエローパパさん始め、多くの友人達が準備して作って来た鎌倉あげての大イベント。今週中は周りの友達がみんなそわそわしてて、みんな本当に楽しみにしてる様子。私はNPOかまわで出店しています。お天気も良さそうだし、是非不要品をもって、遊びに来て下さいね〜。
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