FUJI ROCK FESTIVAL 2011 アバロンステージ 報告

今年も行ってきました、やってきました、フジロック!
わたしはいつもながら、GYPSY AVALONのMC担当。2005年から、太陽光パネルとBDF(バイオディーゼル燃料)だけで発電を試みてきたAVALONステージ。今年も、今年こそ、「自分たちで使う電気は、自分たちで手作りしようよ」というメッセージ、そして「No Nukes 万歳!」と何度も叫んで盛り上がってきました!

311以降、日本の誰もが経験したことのない緊張感だったからこそ、リラックスした雰囲気の中で、もう一度みんなで集って、この先の未来の暮らし方について話し合おうよ、被災地に寄り添おうよ、音楽にパワーをもらおうよ!一つになろうよ!という思いを伝えたいと思い、参加しました。一人一人が主役だから、みんなで考えよう。”From Fujirock to your Lifestyle(フジロックで経験したことを、日常にも持ち帰ろう)” というスピリットを忘れずにいよう。

1200Wのソーラーパネルを、Rainbow Echoチームが取り付けて、DJブースからの転換時DJなどの音源をまかない、

天ぷら油をリサイクルしたBDF(バイオ燃料)を給油し続けて、ステージや出店の電源を全てまかなっているAVALONだからこそ、説得力のあるメッセージだったと思います。「自分たちのことは、自分たちでやる」というDIY(Do It Yourself)の精神こそ、ロックだぜ!(ほんと2005年から地道にやっているのが、すごい。2009年と、2008年以前のブログ)

100% LOVE NATURAL PURE ECO ENERGY!!!

電気って、自分たちで作ろうと思えば、こんな風に出来るんだよ〜!

今年は“THE ATOMIC CAFE”という1980年代の反核・反原発ムーヴメントが14年ぶりに復活。3日間に渡り、ステージやNGOビレッジでトークやライブのアピールを行ないました。2日目には加藤登紀子さんがいらっしゃって、”Power to the People”を力強く歌い、最終日には、坂本龍一さんはじめYMOのみなさんも登場!

写真は、田中優さん、鎌中ひとみさん、伴英幸(原子力資料情報室)のトーク。「電気の75%は、事業者が消費している。今は、電気を使えば使うほど得をする料金体系だが、これを買えなくちゃならない」「送電線が民主化されていないのは、先進国の中では日本だけ!」「自然エネルギーへシフトと言う前に、節電を徹底的にやる必要がある。LED電球にすれば、消費量は1/10」「とにかく子どもたちとお母さん、潜在的お母さんを守ることが大事」「セシウムは葉っぱにたまる。落ち葉をかき集めて燃やす、という除染作業に従事するおじさんたちの出番」「これからは地方分散が必須」など、興味深いお話が飛び出していました。

田中優さんと、鎌仲ひとみさんのコンビ。この方たちの真剣さと前向きな気持ちには、いつもパワーを頂きます!

そしてなんと言っても、マイベストは、斉藤和義&中村達也のMANNISH BOYS。AVALONステージ、動員数は過去最高に!!あの反原発ソング、、、めちゃくちゃかっこ良かった!!やっぱりロックだね!

スタジオバージョンはこちらをどうぞ。

NGOビレッジでは、原子力資料情報室の方たちが、ガイガーカウンターを持参。苗場を測ったり、郡山から持って来た土を測ったり、実演を見せて下さいました。郡山の土に近づける途端に、ピーピーピーとけたたましい音、、、全く目に見えない物質なのに確実にそこにある恐怖。ステージでは福島の子ども達を守る活動をしている方が、緊急アピール。一年前のフジロックと比べてまるで違うアピールの内容に、一体どうなってるんだか、、、ことの重大さにはっと気づくたびに絶望的な気持ちにもなりました。

でも仲間たちの数々の、力強い前向きな活動に励まされます。エネパレのデザイナーのみかちゃんと、「動く動かす」の笠原くんとも出会って、ソマリアの飢餓について何かアクション出来ないかも話し合ったり、

中島悠くんは、今年から「フジロックの森」を立ち上げたり、MADE IN EARTHの前田さんも元気です。

そして今年もA SEED JAPANのゴミゼロ・ナビゲーションの方がた、ありがとう!

“THE ATOMIC CAFE”の平太くんも、ATOMIC FREEのご飯を出してくれてました。薫製ベーコンが美味でした☆

今年もあっという間の3日間。ライブでは、二人でかっちょいい音を組み立ててたUhnellys、台湾からやってきたポストロックバンドのSugar Plum Ferry、タップダンスとギタープレイで見せてくれたConguero Tres Hoofers、ブルーズがとてつもなくグルーヴしていたブルーズ・ザ・ブッチャー、スウェーデンからやってきたMAIA HIRASAWAなどなど、、、

さまざまな音楽をあびて、癒され、元気をもらい、奮い立たされ、仲間と確認し合い、お客さんといい時間を過ごせたことに、ただただ感謝です。ステージからの説明やアピールにどこまでみなさんが反応してくれているのが、正直よく分からない所があったけれど(原発のことに関しては、子どもがいるかどうかで大きな意識の差を感じたのも事実)、これからも何度でもしたたかに前向きなメッセージを発信し続けるしかないな、と思ったのでした。

音楽がこんなに自由で楽しいものなんだったら、わたしたちの生き方だってもっと自由で楽しくていいよね!そんな思いのフジロック、GYPSY AVALONでした。みなさまお疲れさま&ありがとう!
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