今年の夏、9月から10月末にかけ、友人かつ師匠のナトリシュカとともに全国で11回にわたり、SHINEというセクシャリティーをテーマにしたワークショップを開催してきました。その備忘録&今後のわくわく予定のメモ書きです。
8歳と9歳の二人の娘を連れての全国行脚。体調管理やロジスティックもなかなかチャレンジング、しかも友人と本気で何かを創り上げる喜びとともに難しさ、こういったテーマを自分たちなりにどう扱ってシェアするか?という産みの苦しみも毎回ありましたが、全てが学びと成長。総勢150名ほどの男女とともに、「セックス」というとても大切なテーマを話し、開きあい、意識を高め合う場を創造することができました。参加者は、女性限定、男性限定、またユニセックスといろいろな場。参加者集めは、最初どうなるかなぁ〜と全く予想がつきませんでしたが、どの回もほぼ満員御礼。ありがたいことに追加アンコール?ワークショップもさせて頂きました。オーガナイザーのみなさま、コラボレート大変お世話になりました!
いやぁー、参加者の満足度はかなり高かったと思うし、これを機に(セックスに限ることなく)「自分の心も体ももっと大切にしようと思った」と言う方がとても多くいたのは、とても嬉しいことです。このテーマは本当に大切!と確信しましたね。
ワークショップの目標は、「セックスをポジティブに話し、健全なセックスカルチャーを創っていく」ということ。そしてセックスの前に、まずは何より大切なのは「自分を徹底的に知り、愛すること」。つまり「自己愛」というのが一つの大きなテーマでした。参加者は、女性限定、男性限定、またユニセックスといろいろな場。
<全体の流れ>★聖なる空間づくり サークル、マントラ、ムーヴメント、ルールの共有など。 その時々、臨機応変に。
★シェアリング まず大切にしたのは、シェアリング。当初は、タオイズムのセックス秘儀や上級者メディテーションも伝授することを視野にいれていましたが、昨年ミニWSをLOTUS8で開催させて頂いてから、ずっと思っていたのは「みんな自分のことが話したい、聞いてもらいたいと思っている」ということ。そういう場所が、まずあまりないからね。聞いてもらう、吐き出す、そのことをしっかりやるだけで、何がつっかえていたかが具体的になるし、ヒーリングにもなる。「私の話を聞いてもらえた」「聞かれるにあたいすることなんだ」という気づきや充実感を得ていただくために、毎回、かなりの時間をとってシャアリングをきちんとおこないました。
話すテーマは「あなたのこれまでのセックス経験と、現在のセックス観」。ピッタリはまる問いに辿り着くまで時間がかかりましたが、うまくいったかな。話し方、聞き方は、Active Talking, Active Listeningという手法で。そしてセックス観をカードに書いてもらい、全体でシェアという流れ。
***positiveなカード*** 目的は、「セックスに対してポジティブになること」ではなく、今の自分の立ち位置、価値観をはっきり認識すること。「喜びの共有」「エネルギーの融合」「ヒーリング」「つながり」など。意識の高い人たちが、たくさん。
***negativeなカード*** 恥、罪悪感などが多数。自分に自信がない、欲していることが分からない。自分を愛していないから!承認欲求、他人からの評価を気にしてしまう、親のことがネックになっている人が多い。
***neutralなカード*** そしてニュートラル、中立的な、探究心が始まっている人のカードも。
集まったカードを見るだけで、その時のグループの思考や傾向がビジュアル化されて理解が進むという良い効果があったし、「私たちは今、どこにいて、どこに向かいたいのか」をはっきりさせるワークでした。
★レクチャー 男性や女性の社会的位置、性器の解剖学、性エネルギーのからくり、呼吸の大切さなどについてのレクチャー兼シェアリング。結局は、自分の内側に入っていてまずは整えることから始めなくてはならない、ではどうやって?と深めていくパート。
★ブレスワーク 途中からブレスワークも盛り込みました。ものすごい気づきや変容や生まれ変わった感覚に、呼吸だけで到達した!という、絶大な効果があったと思う。やり方は工夫が必要。
★メディテーション タオイズムのメディテーション「三つの扉」や、クンダリーニに通じるビジュアライゼーション。インナースマイル瞑想や、ボディ・ブレッシング。タントラの見つめ合うワーク、ボデイ・タッチなど。地味なものも多かったけれど、、、続け実践していくために、やり方にさらなる工夫が必要。(step by stepを書いた紙の配布など?)
★ムーヴメントやダンスやヨガ 特に骨盤を意識したムーヴメントは、普通のヨガクラスにも取り入れていきたいと思いました。そしてヨニ・ヨガは新しい分野へのチャレンジ!
★アート ヨニ・アートは楽しかったですね。自分ごとと捉えるための楽しい工夫。
上記のようなエレメントを、毎回、場所と時間と参加者に合わせて組み合わせて行ったわけですが、私もナトリシュカも当日まで何が起きるか分からない!という臨場感をもって臨みました。半年以上、一生懸命準備してきたけれど、それを臨機応変に変更する勇気。ただただその場、その人たちに寄り添う、そうすることでしか生まれないミラクル。私たちにとっても大きな学び&成長の場でした。
参加者の方々の声、一部抜粋:
とても素晴らしい!呼吸と会陰の力の入れ方が印象に残る(41歳、男性)
自分のことをオープンに話すのはドキドキしましたが、みんな同じように色々と抱えていて、この場があったことでオープンになれました!(27歳、女性)
仕事の接し方やプライベートのもち方、自分自身への接し方など、自分を大切に、好きな自分を考えてみていこうと思いました。(46歳、女性)
特に日本において、「人生は楽しむ、喜びを持つ」という点がとても見えにくくなっていると思うので、今後もっと「SEXと人生の喜び」をリンクさせたワークを望みます。(44歳、女性)
自分の身体、子宮、ちつ。全て神聖で美しいものだと思った。(44歳、女性)
良い意味で期待と異なり、自分と向き合うセッションで楽しかったです。(42歳、女性)
今日、感じたこと、、、このワークで男性の認知がかわるかも、と最後、浮かんできました。そしたら涙があふれてきました。(42歳、女性)
<今後に生かすこと、気づいたこと>★あくまでもガイド役、ファシリテーター役に徹する とても新鮮な役回りだった。「トーク」「伝授する」という手法は、おしまい。いかに相手のプロセスを信じられるか?みんなそれぞれのストーリーがあるということを敬うか?これはブレスワークのガイドや、人との接し方全般について言えること。これが私にとって今回、一番の学び&成長だったかもしれない。
★安心した空間づくり オーガナイザーが開かれてリラックしていることがまず大切。ウェルカミングやお茶出しなど、細やかな対応。
★シェアリングを深める みんなしゃべりたい!深い部分までポロっと話し始めるということが多かった。それだけリラックスした安心した場所を提供できた? →もっとシェアリングの時間をちゃんと持つ。時間的に長く、それに深まるように二段階形式(てんきちゃんからのアドバイス) →オープンカウンセリングみたいなものも、もっとする。 →リレーションシップに関しての悩みが多い。この辺をもっとワークする!
★もっとゆっくり長く過ごしたい →泊り込んで一緒に生活し、深め合うようなリトリート形式
★呼吸法(ブレスワーク)を効果的に盛り込む 大きな変容があった人が多かったけれど、目的や、どうセックス・ワークと結びついているかという部分が全体の流れの中で、違和感があったという声も。普段の呼吸をどう正す、セックス時の呼吸などにフォーカスするなど工夫が必要。
★クリエイティブと遊びを大切に! もっとムーヴメントを取り入れてもよい。ヨニヨガ・アートは良かった。まじめになってしまいがちなテーマなので、遊び心を失わずに。
★私とナトリシュカの役割分担 進行役が別にいたほうが良い?ナトリシュカはダンスやムーヴメントのクラスなど、彼女がリーダーシップと表現をフルに発揮できる場を持つ。
★「続いていく」しかけ コミュニティー化。ワークショップ後のつながりづくりができなかった。リマインダー。いかに日常につなげるか?環境づくり。
★料金設定について ドネーション、物々交換、フリーの講座などももっと設ける?
★ほかのアイデア ・子育てカップル向けのセックス・ワークショップ ・性教育ワークショップ ・セックス語りナイト
★具体的な日程予定 2017年3月 日本にて 2017年5月 コスタリカにて 2017年8月 日本にて
というわけで、少しずつ来年度の日本とコスタリカでのプランニングを始めています。これをきっかけに、さらに日本の女性たち、さらにそこを入り口にしてアジアの世界の女性たち!が花開くお手伝いができたらと、これからやってきたい活動の手応えを深めた2016SHINEツアーとなりました。
それぞれに関わってくださったみなさま、この場を一緒に作ってくださったみなさま、心から感謝です。今回タイミングが合わなかった方も、これからさらに意識を高め深め持続させていく、セックスを人生を世界を開いていく、愛に近づけていくこと、していきましょうね。
私の著書、「深い愛に気づく〜女性のためのヒーリング」、まだ読んでない方は、ぜひぜひ読んでチューニングしておいてくださいね!con amor para Costa Rica, Koko Niwa❤️
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