ソーラー住宅、Vauban地区から西へ自転車で15分サイクリングすると、BMWやAUDIなどの車の販売所やオフィスが立ち並ぶ”Haid”というエリアに到着。その一角に、ソーラーパネルの生産で有名な会社、solar fabrik社がありました。想像していたよりも小さく、ソーラーパネルが南側の壁からせり出した4階建てのオフィスです。オフィスの裏に、パネルの生産工場があります。
広報のOckerさんに話を聞くと、「solar fabrik社は、1996年にフライブルクで設立されたソーラーパネルの開発・生産を行なっている企業で、いまやヨーロッパで一番多くソーラーパネルの生産を行なっている、ソーラーパネルのいわばリーディング・カンパニーです。現在従業員は160人で、毎年倍増している勢い。アフリカや韓国にもパートナー会社があります。」
オフィス自体の電力全てが太陽光発電装置と菜種油だけでまかなわれているそうで、ヨーロッパでは初めての二酸化炭素を排出しない、つまりゼロ・エミッションのオフィスなんだそうです。南側は壁一面がガラスばりで太陽熱を保温できる仕組みになっているので、冬でもあまり暖房が必要ないんだそうです。(solar fabrik社に限らず、ドイツのオフィスやデパートなどは、日本のように冷房をガンガンにかけている、なんてことは絶対にありません。室内もたいてい暗かったり、ロウソクをうまく使ったりしています。)
日本では太陽光発電の総出力では世界一を誇っていて、Ockerさんも、日本の太陽光発電の技術は素晴らしいと言っていました。日本は世界中のおよそ80%近くのパネルを生産しているんですが、ほとんどがアメリカやヨーロッパに向けて輸出されています。それを日射量がドイツよりも多い日本国内で、もっともっと利用していかない手はないと思います。
solar fabrik社の一階には、誰でもが利用できるカフェがあって、私たちも太陽光パネルがあしらわれた洒落たデザインのテーブルに座って、お茶しました。やっぱり太陽光だけで作ったコーヒーやパンはなんとなくおいしい?!ただ、きちっとした取材をしたい場合は、事前アポを取っておいた方がいいかもしれません。私たちは突然行ったので、インタビュー撮影は断れてしまいました。
solar fabrik社
www.solar-fabrik.de
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