フライブルク市内から電車にのってちょうど1時間南東方面に行くと、Schuluchsee(シュルッシュセ)という「黒い森」(Black Forest)の小さな街につきます。特別見るところがあるわけではないのですが美しい湖を取り囲むようにして森が広がる、のんびりとした静かな街です。
「黒い森」という名称はローマ軍が攻めて来た時につけたんだそうで、この森に生えているもみの木(クリスマス・ツリーに使用される木です)が黒っぽいので、そう呼ばれた始めたようです。確かに、森全体がなんだか黒っぽく見えます。黒い森はドイツでは二番目に大きな森ですが、この森の北部は工業地帯から運ばれてくる酸性雨の影響で死滅状態になってしまったことがありました。森好きのドイツ人は、このことがきっかけで自然環境保全への意識が高まったと言います。
Schluchseeを含め、黒い森を観光資源とする街の多くは、自転車旅行を奨励しています。私たちが乗った電車にも、自転車を持って乗り込める車両がありました。飛行機にのって海外旅行をするとそれだけCO2の排出量も増えるので、手軽でヘルシーで環境にも配慮した国内旅行を推進するために、自転車の利用を促しているのだと聞きました。
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