このブログでは、2023年2月13日から1週間、コスタリカで参加した自然素材建築と塗装コースで習った内容を、備忘録としてまとめています。そのほかのポストはこちら。
▶︎ 天日瓦の建築
▶︎ 漆喰、床、屋根など
▶︎ コミュニティー(目に見えない大切な「ストラクチャー」)について
今回、なんと言っても画期的だったし、はまって楽しかったのが、土壁づくり。名前は知っていたけれど、素材を配合させたり、実際にコテを使って塗装(プラスター)したのは全くの初めてで、全てが新鮮で良い経験だった。コテを使った泥塗りは、最初はなかなか難しかったけれど、やればやるほどうまくなるし、とにかく楽しい!
土を塗りつけた壁のこと。大概は内側のストラクチャーも竹や木など自然素材を使ったもの。スペイン語では bahareque(バハレケ)とも言う。下の写真のように木枠を作り、その上に粘土質の土を塗りつけたり、漆喰のコーティングをして完成させる。英語ではWattle and daub。
こんな感じでシンプルで大丈夫。内側の竹や木は、トリートメントする必要がある。こうやって壁の基礎を完成させる。その上に、土を塗りたくっていくだけ。
黄金比は、粘土質:砂利=1:3
でも大きな面積の壁に塗る前に、必ずこんな感じで、テストすること。色々なミックスを試してみて、どうしたら割れないか、スムーズにできるか、一番いい配合を見極めること。
実際にRancho Mastatalの付近の個人宅に行って、簡単な建造物をみんなで作りました。
ベースを作った後に、さらに細かい粒子の素材を重ね合わせてスムーズにさせ、仕上げにこんなアートワークをすることもできる。楽しい!
ブルックリンから参加していた、日本人のイキさんも。NY界隈からはるばる来ている人がとても多かった。
土壁はなんといっても、その辺にある自然素材をメインにして造ることができるのが、魅力。コテで塗りたくるのもとても楽しい。そして日本の塗装技術は、Japanese Plasteringと言って、それだけで価値あるものとされている。コテ(trowels)も発展していて、こんなウェブサイトもコスタリカの友達に紹介してもらいました。
*土壁についてのいろんな情報
敷地内に造られている、家。基礎はコンクリート。ストラクチャーは木枠。そこに土壁と木の窓を入れ込んでいる。
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