「4つの約束」The Four Agreements で、人生はどう変わる?

人生に役立つ言葉(格言みたいなもの)ってたくさんあるけれど、その中でも、たくさんの外国人がよく引用するのが、この「4つの約束」(英語では、The Four Agreements)です。ヨガや瞑想をしているコンシャスな友達で知らない人はいないぐらいだけれど、日本人の友達に聴くと、そうでもないみたい。ということで、自分へのリマインダーのためにも、自分なりの解釈をご紹介します。

4つの約束 “The Four Agreements”は、メキシコ人のドン・ミゲル・ルイスが、古代メキシコの秘教「トルテック」のスピリチュアルな教えをまとめた本です。すごく薄い本でオーディオブックでも聴けるので、英語ができて興味がある方には、おすすめです。(日本語訳も出版されているようですよ)

副題に ”A Practical Guide to Personal Freedom”と付いているように、まさに「この4つの約束を守れば、私たちは真の自由を手に入れることができる」という、とても深いもの。そしてすごく面白いと思ったのは、これは誰との約束かといえば、それは他ならぬ「自分」との約束ということなんですね。

自分で決めるんです、これを守って生きるって。だから誓約、誓いみたいなもの。私はこれを意識してからしばらく経つけれど、確かに本当に自分を見る目、世界を見る目が変わってきている気がする。ではその4つの約束とは、、、


1つ目の約束  .....  Be impeccable with your word 一貫性を持ち、愛と真実の言葉を使います

とても簡単そうに聴こえて、非常に難しく、とてつもなく大事なのが、この1つ目の約束。ミゲルは、もうこれを守るだけで「地上に天国がもたらされる」と言います。なぜ言葉なのか?それは言葉というものは、人間という生き物が持ち得る一番パワフルな表現方法だから!と、ミゲル。

私たちは言葉をまったく上手に使っていない、とミゲルは忠告しています。嘘をついたり、傷つけたり、誰かを説得しようとしたり、批判したり、我慢をして言葉をのんだり。でもそれは全て「黒魔術」。私たちは、もっと心を開き、愛を持って言葉を使える。そのパワーを使いこなします、という約束がこの1つ目です。

 そしてミゲルは、私たちが信じている95%はこれまで教え込まれてきた「嘘」だと言います。常にその嘘の言葉によって私たちは支配されてしまっている。だからそこから解放されるために、自分にも一貫性のある言葉をかけてあげて古いプログラミングから逃れるために、言葉を正しく使おう。言葉で愛を広めよう。言葉で自分自身を愛そう。言葉で自分自身を解放してあげよう。

 

2つ目の約束  .....  Don’t take anything personally  どんなことも個人的に受け取りません

全てが「私、私、私」というエゴが強い世界では、何ごとも「私が悪いのかな」「自分のせいかな」と思ってしまいがち。でも誰がなんと言おうと、それはそう言ってきた相手の問題であり、自分とは無関係。それは褒め言葉でも同じこと。そして自分自身に言ってしまっている暴力的な言葉も、個人的に受け取りません!

 自分に怒りが向けられていても、そこに責任は取らなくて良い。私は自分の人生を生きるし、相手は相手の人生を生きる。放っておきましょう。1番と2番の約束を守り続けるだけで、75%の苦悩は解消される!とミゲルは言っています。そうなるには、とことん練習が必要とも。

 

3つ目の約束  ..... Don’t make assumption  決めつけたり、思い込んだりしません

これと逆のことも、私たちはしょっちゅうやってしまっていないでしょうか。これを解消するためには、自分や他の人が作り上げた物語に乗っからないこと。正直に勇気を持って質問をすること。そして本当に大切なこと、欲しいこと、必要なことを伝える勇気を持つこと。

 これまた相手に対してだけじゃなくて、自分自身に対してもそうですね。「どうせダメだろうとか」「またこんな風になるに違いない」とか。それも立派な決めつけですよね。ミゲルが話すことは、相手に対してだけでなく、自分自身への忠告みたいなことがかなり多いです。

4つ目の約束 .... Always do your best   いつもベストを尽くします

 ミゲルはこれが一番好きらしい。他の3つは自分の内側での誓いだけれど、これは行動のことだから。「ベストを尽くす」と言ったって、その質は毎回それぞれ。朝、起きた時と、夜、寝る時と。嬉しい時と、悲しい時と。大切なのは、その時々のベストを尽くすこと。それからベスト以上のことをしない、やり過ぎないということも大事。

 ベストを尽くせば、できなかったことを受け止め、自分を認めてあげることにもつながります。できなければ、反省して、前進すればいいだけ。1番から3番全ての約束についても、ベストを尽くすことが大事!できなくても毎回ベストを尽くして繰り返し行なっていけば、あなたの人生は必ず変容する、とミゲルは言います。

 


 さてさて、これを書いていながら、すごく「ピーン」と来たというか、「そうだよね、やっぱり!」と心から納得したのが、「これって、結局はNVCの実践と近いよなぁ」ということ。常に正直に自分の心とつながって愛ある言葉を話し、何ごとも個人的に受け取らず、相手のことを決めつけずに、できなかったとしても何回も繰り返し実践してみる。

 これだけのことで本当に人生、素晴らしく変容するなぁと実感。私の場合は、こんな変化を感じています。

  • 勝気な性格が一転して、穏やかで平和な人間になった(歳もあるんだろうなぁー。丸くなったという感じ?)
  • 人のせいにしたり、どっちが正しいというゲームをしなくなったりしたので、とても楽になった。人は変えられないからね。そしてあらゆる人間関係がストレスフリーで豊かなものになっている。
  • 必要もないのに落ち込んだり、自暴自棄になったりしなくなった。
  • 堂々と確固としている、でも穏やかな優しい自信みたいなものが備わった。自分のことをもっと好きになった。

 まだまだというところは、もちろんあるけれどね。ベストを尽くすのみ!The Four Agreement、ずっと一生、覚えておいて損はないし、何より実践していきたい自分への4つの約束です。 

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