ヴィム・ホフ・メソッドの呼吸法と氷風呂(アイスバス)体験

ヴィム・ホフ(Wim Hof)といえば、「アイスマン」の名前でも知られる超人体験をいくつも成し遂げている、オランダ人の陽気で熱意あふれる、おっさん!(この人のハートが好きですねぇー)ですが、コスタリカで住む街に、彼のお弟子さんがきて、氷風呂体験をさせてもらえる!と言うことで、体験に行ってきました。(アイスバス体験、そしてヴィム・ホフの呼吸法に関して、 日本語では、こちらのサイトにも詳しいです)

 

ヴィム・ホフ・メソッドについて

と、その前に。ヴィム・ホフおじさんと、彼のメソッドについて少し(彼のワークの深いところは体験していない前提で書いています)。

彼に私が興味を持ったのは、呼吸つながり。6年ほど前から、ヨガや瞑想やブレスワークを通じて、「呼吸の大切さ」に気づいてしまった私は、呼吸のワークとなると何でも興味を持って実践してますが、ヴィム・ホフの呼吸法ってどんなんだろう?と言う好奇心から試してみることにしたんです。で、わかったのは、彼が言っていることは大きく分けて、三つ。それは呼吸法に止まらないんですが、こんなこと。

細胞に酸素を送り込み、血液をアルカリ性にする

これが、ヴィム・ホフ・メソッドと呼ばれる最たるもので、彼が分かりやすく伝えてくれる呼吸法の一つです。こんな風にしてみます。割と簡単なので、やって見みましょう。

  1. 思いきり吸って、吐いて、を40回ぐらい繰り返す。吸うのは肺を100%広げて、吐くのは、楽になる程度に80%の力で。吸う息、吐く息、同じ長さで、リズミカルに、続けること。頭がクラクラしたり、手足が痺れたりするけれど、続けます。

  2. 最後終わったら、全部吐き切ったところで、息を止める。ホールド。

  3. 吸いたくなったら、思いきり吸い込み、ゆっくり吐き出して、リセット。

  4. これを3セット繰り返す。

詳しくは、彼の解説ビデオもご参照のほど。

やってみると、面白いことに、やればやるほど、長ーーく息を止めることができることに、すぐ気がつきます。これは何が起こっているかと言うと、全ての細胞に酸素が送り込まれている状態(血液中の酸素量はマックスの100%。私も機械をつけて測定しましたが、99%になってました)で、血液中の二酸化炭素量が減少し、アルカリ性に傾くことになります。例えば、ガン細胞は酸性の身体にしか生存しないことが科学的に証明されている通り、アルカリ性になることは、体に様々に良いベネフィットがあるんですね。

もう一つ、大切な体のメカニズムの変化として、細胞内の酸素量がマックスになることで、細胞内のミトコンドリアの働きが活発になることが挙げられます。ミトコンドリアは酸素を取り込んでエネルギーに変えるので、エネルギーが高まる、さらには免疫反応においても不可欠な働きをしていることが近年の研究でも分かってきてるんですね。だからヴィム・ホフが提唱している、この「血液や細胞内の酸素量を100%に!」と言うのも、納得という感じ。(決して、何分何秒、息を止められるかが、ゴールではないということ)

心臓血管系の流れをよくする

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もう一つ、彼が言っている大きなことは、心臓血管系の流れをよくする、ということ。ここで、氷風呂の体験や、水シャワーを浴びるプラクティスが関係してきます。これは何も、忍耐試しで、無理やりやることではないんですね。やればやるほど、皮膚膜が厚くなって、寒さを感じなくなる、ということでもない。適度に体に負担をかける、ストレスをかけることによって、心臓血管系の流れをよくする、そうすることで心拍数を下げ、血流を循環させ、さらにリンパ液など体内の全てをフローさせる。そうすることで、エネルギーを高めたり、免疫システムを最適化させる。心臓血管系の病気には、特に良い!というのを、彼は科学的に証明したんです。

彼の素晴らしいところは、「超人体験を我慢して達成せよ!」なんて言うような陳腐なことではなく、「私たちは、便利なものに飼い慣らされて(いつでも浴びられるあったかいシャワーとかね)自然とのつながりを失ってしまったけれど、実は適応能力は無限大だし、自分の体の中に、全てを癒す力、生き抜く力があり、自分自身が、自分の一番のお医者さんなんだ」と言うメッセージを伝えていること。いやぁーこれは、本当に大切な意識ですね。全く、同感。

彼のサイトでは、無料の3つのビデオクラスがあり、そのPart2では、ヴィムさんが、踊りながら冷たいシャワーを浴びる傑作の映像があるので、ぜひ見てほしい!それだけでエネルギーが高まります。私も、この水シャワーのプラクティス、生活に取り入れようと思っている次第。

意思の力をあなどるな!

この最後のポイントは、彼以外にも、色々な脳科学者や行動学者が近年、言っていることで、「Power of the Mind, Power of the Intension(思考のパワー、意志のパワー)は、とてつもなく大きなものであり、身体やホルモンや免疫力を高める力さえある」と言うこと。これは、氷風呂の体験でまさしく体験しましたね。氷風呂体験は、「やるんだ」「大丈夫」「私はできる」と言う、ほぼメンタル・チャレンジだったように思います。

これに慣れてくると、過酷な暑さや壮絶の環境であったとしても、それ以外の感情面でのストレスがあったとしても、彼のように強靭的な適応力を発揮できるようになってくるわけです。まず呼吸法で体内にたくさん酸素を取り込んで最適化する、強い意志の力を持つ、それを踏まえて、氷風呂など過酷な状況に身を置き適度なストレスをかけることにより心臓血管を鍛えるこのヴィム・ホフ・メソッドにより、人間が持って生まれた体のインテリジェンスのパワーをフルに生かして、完全なる健康を手にして生きよう!と言うメッセージを受け取りました。(現に、ヴィムさん、本当にいつも愛のエネルギーに満ち溢れている感じ!)

アイスバスに入ってみた実体験!

と言うわけで、ヴィム・ホフ・メソッドを踏まえて、氷風呂に入って見ました。詳しくは、ビデオをご参照のほど!結論から言うと、5分間、つかることができ、トレーニングしたら、もっと長く入っていられるとも思いました。確かに体はこわばるし、恐怖心もやってくるし、身体にも心にも思考にも色々なことが起こるんですが、何事もそうなように、ゆっくり吐く息に集中して、「とにかく大丈夫。You are under Control」と言い聞かせる。体の大きい白人男性でも、足先をつけるだけで、体を浸水できない人がいたけれど、やっぱりメンタルが大きく影響していると感じましたね。

いやぁー、何事も経験。面白かったな。ヴィム・ホフの貢献は、「氷風呂に何分、入れる!」と言う超人体験を達成したと言うことではなく、呼吸と意志の力、そしてトレーニングを積めば、私たち人間は、自分で免疫力を高め、心臓疾患を防ぎ、血圧をコントロールさせ、エネルギーを高め、より健康に幸せに生きていける!と言うことを実証してくれていることだと理解し、納得しました。これからより呼吸に意識を向け、マインドも前向きに保ちながら、トレーニングを積んで、幸せに健康に生きるぞー!と言うエネルギーを得られた体験でした。

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